メビウス第31話「仲間達の想い」

先々週からのミライ正体ばれシリーズからの一連のストーリーですね。
更に、今回登場したのが「円盤生物」ということで、実はその直前の「コノミの宝物」(円盤生物ノーバ登場)からの繋がりも感じさせます。

しかしストーリー的には、「バーニングブレイブ」がどうして登場するのかを説明するという「ミッション」はこなしているものの、冒頭のミライが倒れるシーンがその後のストーリーに結びついてこなかったり、折角複数の円盤が地球に出現しているのに(往年の円盤生物・アブソーバやブラックガロンぽいシルエットのものもあり)、ノーバとの関連性に関して言及を一言もしなかったり、アラが目立った気がします。

冒頭の隊長誕生日のシーンにしても、「仲間との繋がり」を強調したかったんでしょうが、「豆」ネタのオチは最初から見えていたし、「宇宙人」発言もトリヤマ補佐官が言ったというより脚本家が無理やり言わせた、という感じがしていただけません。

ただ「隊長のケーキのろうそくって、一本何千年分くらいになるのかな」などと「サコミズ=ゾフィー説」論者の内輪受けは出来たんですが(笑)

特撮は、大掛かりなミニチュアを作るなど、かなり力が入っていました。見ごたえがあった、だからこそ、
「円盤」のちゃちさ、
ロベルガーの変形を見せない手抜き
が目に付いてしまって残念。

こういうときこそ、板野さんのCGの出番なんですよ。
映画に不必要な量のCGを投入するくらいなら、毎週毎週、適切なところに使って欲しいところです。

あと、ロベルガーのデザインが過去の円盤生物と乖離してる気がしたのも残念でした。
尻尾とかを見ると、それらしくしようという気持ちは現れているんですけどね。
過去の円盤生物は、変形後も円盤らしい形をしてたんですが、ロベルガーは頭が円盤で、体は「どっから出てきたねん」ってツッコミたくなる。
形態的には「ウルトラマンタロウ」のキノコ怪獣「マシュラ」に近いですね、ってスタッフもそう思ったらしく、攻撃を受けて倒れた後に「起き上がりこぼし」のように起き上がる演出はマシュラそのものでした。

それはさておいても、地球人とウルトラマンの協力関係が、理想に近い形で描かれたという意味では心地よい作品でもありました。

次回が(こっちでは)メイツ星人、次々回がフェミゴンと、「帰ってきたウルトラマン」怪獣が連発しますが、円盤生物やインペライザーを送り込んだ黒幕について、多少なりと「引っ張って」欲しい。

伏線だけ張ってほっておくのではなく、初期メビウスのように明らかに早すぎるタイミングでボガールやツルギのネタばらしをしてしまうのでもなく、うまく引っ張って行って欲しいと思います。

……てかミライ、いつからタロウを兄さん呼ばわりするようになった!?(笑)
先週まで「教官」だったろうが!