リメイク、リニューアル、続編の難しさ

昨日、「必殺仕事人2007」を見ました。
主水さんがいてくれたお陰で、旧作の「らしさ」も残っていて、新キャラクターの東山さんもいいキャラだったし楽しめました。

最近、こういう「過去の作品」を下敷きにした作品が多いですよね。
以前、ちょっと話題にした「水戸黄門」みたいに、途切れなく作り続けられている作品もすごいと思うんですが、一旦途切れた作品を再び立ち上げるのは、それが「シリーズ新作」であっても(平成ライダーなど)、「リメイク」にしても(仮面ライダーTHE FIRSTやTHE NEXT)、「続編」にしても(ウルトラマンメビウス)、どれも難しいと思います。
旧作の面白さは残さないといけないし、新作としての個性を打ち出さないとただの懐古主義に陥る。
(大失敗作が「ウルトラマンマックス」。また旧作を大事にしているかどうかという点では平成ライダーの大半に疑問を感じます。いくら面白いとみんなが言っててもね。ただ、「クウガ」「アギト」「カブト」以外はまともに見てないので正確に評論出来ないんですけど。だって見る気にもならないくらいつまんないんだもん)

岬さんのブログでも「仮面ライダーTHE NEXT」について書かれていますが、この辺のバランスって難しいんですよね。
確かに今回のV3の扱いには疑問が残りますが、前回の「FIRST」を見ると旧作をちゃんと下敷きにしようという意気込みは感じられたので、今回も期待して見に行こうと思います。

ここで一つ、最近見つけたサイトをご紹介しようと思います。

「ウルトラマンA.com」

ウルトラマンAに一転集中したサイトで、とても読み応えがあります。
ここで面白いのが、メビウスにエース兄さんが客演した「エースの願い」に関して感想を募り、特集ページを作っておられること。

いやそれ自体は何も問題がないのですが、


なぜ、30数年ぶりに高峰圭二さんが「北斗星司」を演じた映画「ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟」について一言半句も言及されていないのか。
・・・
あ。
キャスト紹介の高峰さんのコーナーに、一言だけ言及があったw
まぁいい、そこは無視しよう(爆)
明らかに扱いが軽いから。


やっぱり、旧作のファンが納得できるだけの作品のクォリティがないといけないんじゃないかなと思った次第です。
そうじゃないと、こんな記念碑的作品さえ「なかったこと」にされてしまうんですね。
(因みにこの映画の存在価値は「記念碑」のみで、それ以上の何者でもないんですが)


それと、
日本でリニューアルヒーローがヒットしない理由として、ヒーローは子供のものという意識が高すぎて、大人向けにリニューアルしても大人は幼稚だと思って見に行かない、子供は難しくて見に行かない、という現象が起こっていると思うのです。
映画「ULTRAMAN」においては、洋画のバットマンスパイダーマンが大人向けにリニューアルされて成功しているのであれば日本でもウルトラマンを大人向けに作ってみようではないかという試みがなされているんです。
別所哲也さんを主演に向かえ、音楽はB'zのタック松本、スタッフにも力が入ってます。

でもやっぱり見たのは子供とオタクだけで。


これね、
思うに日本人って「変身」が大好きなのに「変身」を幼稚と思う傾向があるんじゃないかと思うんですよ。

僕はね、変身することで新しい姿になって戦うとか、変身したことで負うリスク(人間でなくなってしまう仮面ライダーとか、化け物と呼ばれてしまうキカイダー、明らかに敵側の力を駆使しているデビルマンなど)、そこに生じる悲しさと、そこにドラマは色濃く描きうると思うんですが、やはり荒唐無稽さというのが表に出てしまうんでしょうね。

僕から言わせれば、バットマンなんてただのコスプレ野郎じゃないかと思うんでね(爆)
ロボコップだって仮面ライダーなどの日本ヒーローの影響下にあるわけで、日本にはモロに「ロボット刑事」という番組もあったわけだし、逆に日本で「特捜ロボジャンパーソン」という作品が出来たときに「ロボコップのパクリじゃねぇか」といわれたそうだけど、ジャンパーソンの「人間に近づこう」というキカイダー以来の苦悩、ライバルに同じロボットを駆使するネオギルドや人間でありながら人間を捨てて欲望に走るビルゴルディがいるだけに物語りは非常に深かったと思うんですが。

ということで。

僕は変身物が大好きです!
ってことで今日の日記は〆っ!www