じゃじゃ馬パラダイス

買おうかとも思ったけど、YAHOO!で期間限定ながらPVを無料で流してくれてたので、そこで見ちゃいました。

まず曲。
歯ごたえ無し。別にどうでもいい。

歌唱。
歌いだしに石川梨華特有のウィスパーボイスを入れるのは良し。
ただし、石川梨華独自の必殺技なのに、この直後に三好・岡田にも同じ歌い方を強要しているために面白さが半減。
つまり梨華一人にこの歌い方をさせて、他二人で曲調を盛り上げていればよかったのに、これでは三好&岡田は「石川梨華の亜流」に過ぎなくなってしまった。
このウィスパーボイスも、結局歌のサビに至るまで有機的に繋がるものではなかったため、アルバム「スイートルームナンバー1」の「パジャマな時間」などのような面白さには到底至らない。

PV。
これは最強に近い!
年齢を重ねるにつれて美しさ・艶っぽさを増す石川梨華の、それでいて無邪気さを忘れない可愛らしさ。少し絞られたように感じる頬や相変わらずのスタイルの良さ。楽曲に乗り「着せ替え人形」と化す変身能力の高さ。
イメージビデオとしては完璧でしょう。
それに岡田唯は徹底した谷間戦略(1シーン、明らかにどアップにしている)。

でも、だったら歌はいらない。

ということで購入はスルー決定。
つんく♂が曲に関わる限り、金を出して買うような楽曲は生まれることは無い。
(この曲の作詞作曲がつんく♪であるかどうかは知らないけど、「じゃじゃ馬」という1単語だけを4分半にまで希釈して引っ張り伸ばしただけと思しき歌詞の薄味さを考えるときっとつんく♂ではないかと推測は可能)


「アイドル」として可愛さを商品として売るには高齢すぎる22歳を中心としたユニットを敢えて存続させるには説得力の無さ過ぎる楽曲です。
現時点でハロー!プロジェクトに限ってみても「アイドル」の旬は十代半ばであり、つまり「月島きらり」「きら☆ぴか」「Berryz工房」「℃-ute」である。
そこに戦いを挑んだとしても、綺羅星のごとくいた元モーニング娘。の精鋭・安倍なつみ飯田圭織後藤真希らは全敗したといってもいい(まとまって10年記念隊としては行動できたが、圭織の妊娠により既に活動続行は不可能)。

では元モーニング娘。には生きる術は無いのか。



そこに立ちはだかったのが、「Pabo」。
モーニング娘。第3時追加メンバーオーディション落選者である里田まい(23歳)
同じく5期メンバーオーディション落選者である木下優樹菜
そこに日本語が片言の日本人・スザンヌを加えたおばかさんユニット。

そう。2/3がモーニング娘。に落選したものであり、ハロプロではブレイクできなかった人。
里田は石川梨華同様「アイドルとしての旬」を超えた年齢。

しかしプロデュースを買って出た島田紳助さんは、「おばかさん」という親しみやすさを前面に押し出し、23歳も、元ヤンキーも、まとめて「可愛く」仕上げてきた。

もちろんイベント的な期間限定ユニットであるということもあるでしょうが、少なくとも数年ハロプロでは干されっぱなしだった里田まいが、バラエティの方向性以外でも「歌手として」再ブレイクを果たしたことは評価していいと思います。


これではっきりしました。
バラエティに出まくっている矢口真里が歌手のソロデビュー出来ないのも
知名度だけ高い松浦亜弥が歌のセールスがさっぱりなのも
引退していないだけでいるかいないか解らない元モーニング娘。たちがくすぶっているのも

完璧にプロデュースの失敗です。
プロデューサーの手が変わっただけで、里田木下が息を吹き返したんですから。


つんく♂さん

お願いだから
石川梨華を解放してあげてください。


あなたの手にゆだねているのは、もったいなさ過ぎます。