ウルトラセブンX第1話

今朝(日曜日)の朝5時半に放送開始。
関東に比べて8日遅れですね。

第1話の感想・・・

えっと

わかんねー。

「マックス」を見たときのように「こりゃクソだわ」と思ったときとも、
メビウス」を見たときのように「これは意外に行けるぞ!」と思ったときとも違う。

今、またメビウスをレンタルDVDで見ているんですが、見ていてのわくわく感がない。
その点に関しては作風が似ていると言われる「ネクサス」にも劣るかな。

最初が謎だらけ、と言うのはありなんですよ。
主人公を記憶喪失にすることで、この世界をジン(主人公)と視聴者が共に「初体験していく」という手法は、わからないでもない。

にしても、新しくはないな。

最近でも、「仮面ライダーアギト」がそうでした。
しかしあれだって記憶喪失と言う設定で一年間引っ張るのに無理が出てきて、途中で「一度記憶が戻った」「けど翌週でまた記憶を失った」ってことにして一度引っ掻き回しました。
だからと言ってストーリーが面白くなったかと言うと、ただ遠回りしただけで何も進展がなかったんですけど(あの辺りから僕の平成ライダー嫌いが顕著になります)

その前は、「テッカマンブレード」のD−BOYとかね。
自分が誰だかわからないと言うのは、人造人間である「シザーハンズ」主人公もそう。

もっと範囲を広げると、不完全なまま「実戦投入」された「人造人間キカイダー」ジローとか、
自分の能力を知らないままデストロンとの戦いに身を投じ、戦い方さえわからない仮面ライダーV3とか

似たような設定はいくつでもあります。

決して新しくはない。


そこで元祖「ウルトラセブン」と比べてみます。
(これをヲタクのかんぐりと言わない!比較されてイヤなんだったら、最初から「ウルトラセブン」を名乗らなきゃいいんだ)

あの、放送リアルライムの数年後(放送は1967年、設定時代は1980年代)の世界観を説明するのは、まず冒頭ではナレーション。浦野光さんの「地球は、狙われている」というミステリアスなナレーション、冬木透さんの不気味なBGM、唐突に発生する人間蒸発事件。
第1話のつかみとしては最高でしょう。

一方で「X」。
主人公側組織「DEUS」に関しての紹介は、元祖のようなナレーションではなく、同僚の口によってジンに説明がなされれる、という形をとります。
これは一つの方法としてありでしょう。
ありでしょうけど、説明したいと言う「作り手側の意向」のために、物語としての世界観は破壊している。

だって、言ってみりゃ潜入調査中でしょ?そこにエイリアンがいると言うクラブにいるわけだから。
実際いたし。直後に戦闘に入ってるし。

そんなところで、秘密組織DEUSのことをぺらぺら喋っていいはずがない。
「あ〜下手こいた〜」みたいな後フォローも何もない。

そういえば戦う理由も何も説明されていない。
異星人に殴られたから殴り返す(そのために変身する)とか、そんな理由でもいい。
自分が誰だか解っていないジンが、「DEUSとはそういうもんだ」と言われたからっていきなりエイリアンに喧嘩を売って、それでいいのかなぁ。

特撮、特に戦闘シーンには「いまどきマトリックスはねぇだろ、古いよ」という批判を聞いています。実際、マトリックスパロディは、上映直後に放送された「タイムレンジャー」が最高のものを見せています。興味があられる方は、第1話だけでもご覧ください。よくぞ、ハリウッドの何十分の一(もっと低いか?)の予算で、あそこまで立派な映像を作ったな、と感心しますよ。

これについてはまだ保留。
メビウスのクォリティを見れば、もっと面白いものは作れるはずだし(予算の問題はあるかもしれないけどね)。


なんにしろ、第1話としてのつかみは弱いなぁと。
「これはいける、来週から絶対見よう!」
と思わせる魅力に欠けましたね。


なおこの日曜日早朝5時半というのは、半年前まで「ウルトラマンメビウス」を放送していた枠なんです。
当時と一番の違いは、

ウルトラマンランド」の一社提供がなくなっていること。(スポンサーの表示がない)

ランドめ、見放したか!?