決勝だァ!気力だァ!

これまではギレン総帥の演説のパロディとかやってましたけど、今日はとてもめでたいのでパロディなしで(え?ダイレンジャー?何のことですか?)

とにかく熱かったですよ。日曜日は毎週通っているジムもお休みしてテレビ観戦してました。
まず驚かされたのが、ここでも再三書いたように、メンバーを固定して戦うのが好きな王監督が、がらりと先発オーダーを変えてきたこと。
イチローを3番に下げてポイントゲッターにし、1番青木、2番西岡という布陣にしてきました。個人的には青木は9番で、川崎と西岡でコンビを組ませた方が良さそうに思うんですが、それはさておき。

初回。
いきなりイチローがヒット、そして盗塁。しかしイチローは3番なわけで、この段階で既に2死なんですよね。松中はレフト前に合わせようとしてサードゴロ。
テレビの前で「外角は巻き込め!お前は引っ張っていい!」と叫んでました。
一方の上原、イ・ジョンボムに二塁打は打たれたものの無失点に抑えます。

2回。
互いに三者凡退ですが、その中で小笠原の当たりを「あの」ライトの名手・イ・ジョンヨンが好捕し、嫌な流れになりかけました。裏の先頭バッターがそのイ・ジョンヨンだったんですが、それを上原が抑えてくれたので流れはどちらにも動かず。

3回。
日本にチャンス到来。1死から川崎の二塁打、青木の四球で1・2塁とし、西岡。
しかしあまりにいい当たりだった彼の打球はサードライナーとなり、戻りきれなかった青木もアウトになって併殺。解説の衣笠氏が言うとおり、2塁ランナーがいる中で戻れなかった青木のボーンヘッド、あせりすぎではあるが、

「これが、若さか」

・・・今日はパロディなしのはずなのに!(泣)
その裏、上原が三者凡退に抑えてくれたので、やはり流れは韓国に傾かず。
初回こそ11球を費やしましたが、今日の上原は頼もしかった。
序盤は守りあいの様相です。

4回。
この階は先頭打者だったイチローが内野安打で出塁、続く松中の打席、0−3から盗塁。
まさかここで走るまい、というバッテリーの隙と、0−3からなら必ずストライクを取りに行く、打者に集中するから自分はノーマークになるという読み。これが世界最高峰の走りですね。宗リン、よく見ておくんだよ。
しかし松中は悔しい三邪飛、多村は本塁打性の当たりが風に戻されて左飛、今江も中飛で無得点。
一方の韓国もイ・ジョンボムが大飛球を放ちますが、仕返しとばかりに多村がジャンピングキャッチを見せ無失点。緊迫した中盤戦です。

続いて5回、6回も得点は入らず、試合は膠着状態に。韓国はここで早くも投手交代です。

7回。
試合の重要なポイント。先頭の松中、先ほどチャンスで凡退したのが相当悔しかったらしく、得意の内角を思い切り引っ張って二塁打、そして気合が乗っているときに年に数回見せるヘッドスライディングが炸裂!更にセカンドベースを左拳で殴りつけるほどの気迫を見せます。
続く多村は送りバント失敗。7回ですから難しいところですが、思い切って代打策もありだったかもしれません。監督の脳裏には、先日のメキシコ戦でバントを決めたことが浮かんだのでしょうが、「本職」じゃないのでね。
この後、王監督がとうとう動きます。今江に変えて代打・福留。
不振で先発をはずされた「元・日本の3番」は、代打になったことで集中力と積極性を取り戻し、深い深い右中間に先制のツーランを叩き込みました!
これで韓国の投手は浮き足立ち、続く小笠原に死球、暴投で2塁に進めた後、里崎にエンタイトルツーべースを打たれて1点追加。
9番・川崎のゴロが進塁打になり、1番青木のところで遂に代打で登場したアテネのキャプテン・宮本がタイムリーで4点目。
更に更に、これまでいい当たりがことごとくアウトになってきた(先日のホームランは別だけど)アンラッキーボーイ・西岡が、当たりそこないのポテンヒットを打つんだから「流れ」というのは恐ろしい。3番イチローのタイムリーで打者一巡、5点の攻撃は幕となりました。
上原は1安打を挟んで三者三振でその裏を抑え、韓国の息の根を止めました。

8回。
先ほどバントいっぱいした多村からの攻撃で、彼がソロホームランを放つんだから、「流れ」は完全に日本です。
ここで雨脚が強くなり、試合は一時中断。

「監督!日本の新兵器です!」
「うろたえるな!これがアメリカの雨季というものだ」
「監督・・・雨天コールドになっちゃいますよ」

韓国はうろたえたかもしれませんが(パロディは無しだっつーのに・泣)
日本はここからリリーフ陣登場。薮田が韓国の反撃を絶ちます。

最終回
・・・テレビ中継がゴルフに移行したんだけど、辛うじてちっちゃな画面で追いかけてくれてました。ええい見難い!
最後は大塚で締めて、日本が世界一に王手です!


・・・


長文ごめんね(笑)日記としては、覚えていること全て書き込んでおきたかったんです。
中継をご覧になれなかった方のためにも(笑)

序盤、得点機を幾度も逃しながらも競り勝てたのは、何と言っても上原のおかげ。
ジャイアンツは嫌いだけど(爆)、今日の彼には手放しの賛辞を送ります。
野球は守りなんですね。TBSの松下アナも言ってたけど、失点率で準決勝に出られたのも、それだけ抑えていてくれた投手陣のおかげなんです。

打線の組み替えは、実際イチローの前にランナーを出すという目論見は7回の終盤にしか見られなかったわけで、完全に成功とはいえませんでした。その7回はいつもどおり、松中がチャンスメイクして下位打線が返す逆転パターンだったし。
しかしポイントゲット出来ないのであれば、打球が上がらなくてホームランにならないのであれば、自分がチャンスメイクするんだ、繋ぐんだという松中の意志が、7回は打線のつながりを呼んだのだと思います。昨年、ホークスが敗れた千葉ロッテのサブローの「繋ぐ4番」という方法論を吸収しているものではないでしょうか。

北斗神拳は一度戦った相手の技を自らの影に出来る、北斗水影心!

だーかーらーパロディは(泣)


さて世界一を争う相手はキューバです!オリンピックチャンピオン、アマチュア最強のチーム。
松中は「がっぷり四つで戦ったら勝てない、汚くてもいいから点を取りにいく野球をする」と語っています。
一番心配されていた、「韓国へのリベンジを終えたことで安心してモチベーションが下がる」ことも、この4番がいれば問題なさそうです。
もし打線をいじるなら、冒頭に書いたように好調を維持する川崎を上位に上げて、西岡・イチローと絡ませたらどうだろう、と思うのですが、さて王監督の用兵術は如何に。

明後日、幸いにも祝日ですので、また家に閉じこもってテレビ観戦したいと思います。