メビウス7/29

ちゃんとトラックバック出来るかなぁゆうた君、といきなり私信。おっと、最近あまり気を使ってなかったけど、今週はネタばれ防止やっとこう。


大小含め様々なヒットがあった今週。
どこから語ろうか迷ってしまいますが、まずは得意の重箱の隅から。

フォーメーションヤマト!あの音楽、「ザ☆ウルトラマン」(1979)の科学警備隊のスクランブルテーマ(この番組は音楽担当は基本的に宮内國郎氏なのですが、途中参加した冬木透氏の作曲による楽曲で、ナンバーは「追加M−27」です)のワンダバ込みバージョンじゃないすか。
手元の資料によるとこの曲は、「ウルトラマン80」のUGM関連の音楽として流用されたそうなので、今回はその流れで使われたものと思われます。まぁ確かに、「ワンダバUGM」を聞きたかったという気持ちは正直あるんですけど、こういうドラマにそぐう流用音楽というのはいいですねぇ。これまで案外無かったですもんね。まるで「ジャンボーグA」にジャンボフェニックスが出てきたときのような感動ですよ(この例えがわかる人は30〜40歳代に違いない)。

今後も、乱用さえしなければ、じゃんじゃん流用音楽は使って欲しいものです。いま一番希望しているのが、映画版でウルトラ兄弟が揃ったとき(出来れば別行動をするはずのタロウが到着したとき)、「ウルトラ六兄弟」の歌が流れてくれたら僕は泣くぞ絶対。


もっと小さいところでいくと、サコミズ=ゾフィー説が更に現実味を帯びてきました。
番組前半で、ミライがいないこと(メビウスに変身しているから不在)にGUYSメンバーが気づきかけたときに「危ない!」と大声を出して明らかにごまかした。
リュウが「地球は人類の手で守る」と科学特捜隊の故・ムラマツキャップの言葉を引用した際に思わずにっこりした(ゾフィーウルトラマンを迎えに来ていたので、この言葉が発せられた時点で地球にいた)。
地球を去るヒカリに向けられた意味深な笑顔。


そう、ヒカリが地球を去ったんですよいきなり。何故か「長くは待てない(ゾフィー)」状況であったらしいから仕方ないんですけど、ちょっと寂しいですねリュウ君。これでヒカリが映画に出ない理由は説明できたと。多分、おいしいところで助けに来るんでしょうけどね。ベムスターに負けそうになったらブレスレット渡しに来るとか・・・ってもう渡してるし!てか本当に来週ベムスターだし!
それとも、メビウスのピンチに颯爽と現れて「ウルトラマンヒカリを忘れていたな!」・・・ってこれじゃ一文字隼人だ(笑)
ああ!ザムシャー、ツルギは地球にいなくなっちゃったよ!地球に来ないでね。
去っていくセリザワ=ヒカリを追いかけながら「ウルトラ5つの誓い」を叫び、あまつさえ「聞こえるかい郷さん」(あ、人名違うやw)までオマージュしてくるんだもんな。


何故怪獣は現れるのか、ヒカリは帰らなくてはならなかったのか、謎は残しながらも、毎回のドラマの勢いで見せてくれますね、メビウス


今回はまたwリュウ中心のストーリーでしたけれど、ウルトラマンがいれば特捜チームはいなくていいという悩みはこれまでもあったところを、メビウスもいらないじゃないか、というところまで行ってしまうところがこの番組の面白いところ。ウルトラマンはこれまでもたくさん地球に来ているから(25年間は来ていなかったとはいえ)、珍しい存在ではない。そこに持ってきてメビウスは第1話で怪獣をやっつけることに精一杯で街を破壊してしまった未熟者。この世界ではウルトラマンは頼りにはしているものの崇拝していない、この観念の面白さです。


「小さな英雄」(初代「ウルトラマン」より)では再生ピグモンの死、ウルトラマンの助けによりイデ隊員は依存心を捨てたし、「ウルトラマンタロウ」最終回ではこともあろうに東光太郎がウルトラマンタロウであることを放棄してバルキー星人に打ち勝つ姿を見せたわけですが、今回はリュウが自己解決したところが小気味いい。もちろん、テッペイの解析を含めGUYS全体の協力を描いているから一人よがりになっていないし、各メンバーが立っていて嬉しいです。
そして最後、彼がサコミズを初めて「隊長」と呼んで、この話は完結するわけです。


新しい局面に入るメビウス。おもちゃ会社が喜ぶお盆休みのおもちゃ新商品用主人公パワーアップが次回行われますが、そこをストーリーとして面白く味付けできるかどうか、スタッフのお手並み拝見と行きましょう。
今回の様に、過去のシリーズは「歴史」として既成事実として捕らえながらも、「マックス」のようにその知名度に胡坐をかくのではなく、あくまでも「メビウス」という作品を作ろうとしているスタンスであれば、難しい注文ではないと思っています。