メビウス9/16


その映画の後日談となっている今回のメビウス。先週も書いたとおり、ボガールが滅んで怪獣出現の理由が無くなった地球において、ここでイベント編としてヤプールを持ってくるのはナイスアイデア
途中、エースのことを何気なく「兄さん」と呼ぶシーンがあり、こりゃ映画で何かあったかな、と思ったけど、
映画でも呼び始める明確なきっかけはありませんでしたね。唐突に「兄さん」でした。

空が割れる映像など、以前のヤプールを知る者をニヤリとさせる演出はGJ。
更に、ウルトラマンである自分(この場合はミライ)にしかテレパシーが聞こえないという設定も、以前から使われていた設定を故意に使いましたね。「ウルトラマンエース」最終回のサイモン星人はもとより、「帰ってきたウルトラマン」で11月の傑作群と呼ばれたうちの一編「天使と悪魔の間に」のゼラン星人の演出のオマージュでもありそうです。場面が止まって、魚眼の画像になり、目が赤く光る、というのは正にゼラン星人。しかも面白いのは、先輩達以上に新米のミライが激しく動揺する描写を入れていることですね。
*1

それにしてもバキシムはかっこいい。超獣にもたくさんありますが、デザインがかっこいいと思えるものは少なく、バキシムはその筆頭です。他には近々出現予定のベロクロン、ブロッケンくらいかな。
今回、バキシムの目にロックオンサイトが搭載され、「生物兵器」であるという設定を突き詰めて改良しているのは拍手です。

先週も監督していたアベユーイチ監督は、とことん絵の面白さに拘るようで、赤い雨はもちろん、ミライの「滝涙」(笑)もタイミングがよかったので、悪ふざけにならず笑えるシーンになりました。


あと気になるのは、「サコミズ=ゾフィー説」の真偽ですが、今回の冒頭、(映画のラストに繋げる形で)光の国でのタロウとゾフィーの会話のシーンがあり、直後、GUYS基地で隊長が不在になっていて、

これは怪しい、けどあまりに怪しすぎる気もしてきたw

今回のリュウに銃を向けるシーンを筆頭として、田中実さんの隊長役ははまり役ですね!ここ数年の隊長の中でも、トップクラスじゃないでしょうか。普段は飄々と笑顔を見せていて、時折厳しい叱咤を入れる、そのタイミングが絶妙だし。
宍戸開さんはもったいなかったかなぁ。

*1:また今回、昭和48年以来の再登場となった一角超獣バキシムも、先代は少年に化けていましたっけ。