ヒーローについて思う

仮面ライダー THE NEXT

子供に不適切か。

12禁な作品になってしまった最新のライダー映画。
本来、ヒーロー物は子供のものであるべき*1だと思っている僕は、この結果には異を唱えるべきなんでしょうけど、

しかたないな

と思う気持ちもあるんです。

子供向け番組に対して、制限が強まっていますからね。
よく言われるのが、敵怪獣なり怪人なりを「切り殺してはいけない」とか、まぁそこまで明文化した規定があるかどうかは知らないんですがつまり「あまり具体的な残酷シーンはダメ」ってことですね。

もちろん、特撮の神様・円谷英二は、子供に見せる番組では血を見せてはならないということで、彼の生前の作品ではほとんどの怪獣は出血してません。
エレキングがちょっぴり流血しますけど、そのくらい。

余談ですが、彼の死後の「ゴジラガイガン」あたりからゴジラは大仁田ばりに流血しますし、平成に入って「ゴジラvsビオランテ」では円谷精神に乗っ取って流血を避けたため、ゴジラビオランテの枝で負傷し、そこにビオランテの緑色の樹液が流れるシーンを「ゴジラには血液がない」とか「ゴジラの血液は緑だ」などと勘違いして記事を乗っけている雑誌があったのは噴飯物でした。

閑話休題

で、なぜそういうシーンを規制するかというと、つまり「子供に悪影響を及ぼす」ってことでしょう。
うん。
あまりにひどいシーンならそうでしょう。

でもねぇ。

あまり過保護に規制ばかりしても、本当に子供の教育のためになるのか、と思うと僕は疑問だと思うんですよね。

逆に言うと、そういうシーンを必死になって規制する「大人」ってのは、自分の子供を教育する自信もないのかなと思ってしまうんですよね。
怪獣をぶった切ってるシーンとかを見たら、いきなりあなたの子供は殺人鬼になるのか?といいたくなるのです。


はい、極論ですがw


昔、仮面ライダーごっこ(特にライダーキックごっこ)して危険な目にあったのは確かです。
子供は頭が悪いわけじゃなくて、かっこいいものに憧れるんでね。それだけなんですよ。
そこは、ちゃんと親が教育すりゃいいんでしょうがっ!?


そんな中で、仮面ライダーのアクションのかっこよさをちゃんと表現しようとした場合、「12禁」にするのも一つの方法じゃないかと、

「仕方ないな」

という消極的肯定論を取ってしまうわけです。


ただ、大人向けに子供作品をブローアップしようとすると、映画「ULTRAMAN」同様、子供には難しく大人からは「幼稚」だと敬遠され、興行的に失敗するケースが考えられるんですよね。
東映さん、ちゃんとバランスとっていい作品作ってね。
V3も出ることだしさ。

*1:ただし「水戸黄門」は中高年向けの戦隊ヒーローだし、時代劇などは往々にしてヒーロー物の要素が強いんですけど、言いたい気持ちはわかってくださいw