さらば王JAPAN

WBC勝戦の視聴率が関東で46%(くらい)だったとか、瞬間最高が50%を超えたとか、景気のいい話が出てますね。
やっぱり野球人気は落ちてないんだってことが証明されて、嬉しいです。
WBCがあってよかった、と思うことは色々ありましたが、かなりせまーい範囲で(笑)、こういうことも「よかった」の一つですよね。

これで、日本にある12球団にもっとみんなの興味が広がって、
千葉ロッテ?ああ、今日はあのサブマリンが投げるのか!ちょっと見てみようかな」
「松坂が投げて、西岡が打つ、これは見ものじゃない?」
「世界のベストナイン、里崎ってどんな奴だろう」
「多村は今日もホームラン打つかなぁ」
「世界一の王監督と、世界一の4番松中、そしてあの『神の右手』川崎がいるんだったら、ソフトバンクってのも見てみようかな」
なんてことになってくれるといいな。

それから、ファンの方だけじゃなくて選手の考え方ね。
昨日のコメントで銀玉さんも書いてくれましたが、アメリカに対する無条件な崇拝は無くなるかもしれない。
ただメジャーリーグに行きさえすれば満足するようなメジャーリーガーは、王JAPANに召集すらされなかった、それでも日本は優勝した。既にアメリメジャーリーグは、アメリカ人だけで成り立つものではなくなった。アメリカは、ドリームチームを組んでも世界一になれず、日本は世界一になった。
既にアメリカは「ただの外国」になった。

井口、松井秀樹は本当の残念なことをした。
3年後、第2回のWBCに彼らが呼ばれる可能性は、年齢的にも非常に低くなった。
出たくなっても出られなくなった。
世界一の称号を得られる、数奇な機会を、彼らは失ってしまった。
城島もしかり。

これからメジャーに挑戦しようという日本人も、もう一度よく考えて欲しい。
今後は、「日本よりもレベルの高いメジャーリーグに行く」というモチベーションのほかに、「日本人としてメジャーを倒す」という新たなモチベーションも生まれてくる。
その中で、メジャーに挑戦状をたたきつける、例えばイチローのような考えで渡航するか、これまで同様に漠然とした憧れで移籍するか。
よく、考えて欲しい。

アメリカでナンバー1になった球団と、アジアカップで優勝したアジアチャンピオンが戦うスーパーワールドシリーズが実現したら、アメリカを倒すための努力が夢幻で無くなる!


今日のニュースで、日本に帰国する王JAPANのメンバーを空港で見送る、大塚とイチローの姿が映っていました。
寂しくなりました。

なんていうのかな。

ウルトラマンシリーズで、先輩ウルトラマンがやってきてくれて、大活躍した後のような。
仮面ライダーシリーズで、先輩ライダーがやってきて、大活躍した後のような。

(苦笑)

実際、飛び立ったのは帰国する面々だったわけですが、気持ち的には、テンペラー星人を倒したウルトラ5兄弟が、タロウに地球を託して飛び立っていったときのような寂しさを感じました。

これで、あの世界一の「王JAPAN」を見ることは無くなるんですね。
寂しいけど、



さぁ!土曜日からはパリーグが開幕する!総員、戦闘態勢に入れ!