厚労省は何と思っているんだ!

リード中尉「現場を知らんのだ!臨床を!」

昨日、ライオンズ戦でホークスが劇的なサヨナラ勝ちを演じたのに、更新せずに寝ちゃったのには理由がありましてね。
昨夜は、熊本市まで出向いて、4月からの新しい歯科診療報酬の説明会に行ってきたんです。

今回のはひどいよー。
軒並み、報酬が大幅に削られてるのはもちろんですが。・・・



患者になる皆さん。
良心的な歯医者であればあるほど、この4月から、事あるごとにたっくさん説明の紙を渡してくれますからね。
歯科衛生士さんが歯磨きを教えてくれたら、その内容を書いて、指導した時刻まで記入してお渡しします。
歯周病の治療に入る際は、その旨紙に書いてお渡しします。
新しい入れ歯を作ることになったらそれを書いてコピーしてお渡しします。
新しい入れ歯を作ったら、どんな使い方をしたらいいか紙に書いてお渡しします。
新しい入れ歯を作ったとき、調整したら、どこをどう削ったら紙に書いてお渡しします。
最後の2つは、一枚にまとめたら違反になるので、2枚お渡しします。
これはほんの一部です。

診療後、この紙を書かなくてはなりませんので、毎回受付でこれまでの数倍お待たせすることになりますがご了承ください。
また、これを持ち帰ってくださらないと、歯医者が診療報酬をもらえなくて飢え死にしますので、せめて家に持ち帰って焼くなり破るなり捨てるなりしてください。


また、これは込み入った話になるんですけど、

歯医者がむし歯とか削りますよね、で歯型を取って、銀歯(白いのもあるけど便宜的にこう書く)を作って、次に来てくださったときに接着して、めでたしめでたし。
てのが通常の流れ。
実はその間に、歯形を技工士さんに出して、銀歯を作ってもらって、納入してもらって、その分の技工料をお支払いして、患者さんがお見えになったら、銀歯の料金を診療報酬と一緒に頂いて、ようやく採算が成り立つわけです。
だって貴金属だもん。高いんだよー。

なので、歯形までとって、それから患者さんが来院してくださらなかったら・・・銀歯をお渡しできなかったら、歯医者さんは大損こくわけ。
だから「未来院請求」という制度があります。
患者さんの責任で、歯医者さんが銀歯のお金だけ払って報酬をもらえなくて大損しないように、患者さんがある期間以上お見えにならなかった場合、保険の方で何パーセントか肩代わりしてくれるという制度。

それで、もし患者さんが改めてお見えになったら、改めて報酬を頂けば、それでOKって話になりますよね。

それがですよ。

今度から、もし「未来院請求」をした後で、患者さんが来てくださったとき。
もし、その銀歯がちゃんと歯に入っても。
また、入らないから作り直したいなと思っても。

厚生労働省にお伺いを立てて、OKが出ないと、銀歯を患者さんにお渡しできなくなりました。
しかも、厚労省に問い合わせると、その「お伺い」の文書の形式を「決めてない」そうで、つまり、「認めるつもりが無い」のではないかと解説を受けました。

皆さん。
歯型を取ったら是が非でも歯医者に行ってください。行けない場合は、歯医者が「未来院請求」をしないように電話連絡などを確実に行ってください。
そうじゃないと、
歯医者が大損するか、患者さんがほぼ永久的に仮歯のままで生活することになるか、どちらかですから。


不条理だと思われても、歯医者さんには苦情出さないでください。こっちだってやりたくないんだから。
文句は全てジャブロー・・・じゃなかった、厚労省へどうぞ。


こんな講習を受けた後じゃ、ホークス戦の更新できる精神状態じゃないわなぁ。
(だからって今日負けてくれなくていいのに・・・カラスコって名前が第一よくない)