ウルトラマンメビウス出撃

先週までの「マックス」が朝の番組だったのに対し、午後5時半という準ゴールデンに進出した、ウルトラマン最新作「メビウス」。
ということは、あの過去の栄光にしがみついた「マックス」がそれなりの評価を得たということだろうから、多少悔しくもあり複雑な気分です。

実際、今度は「マックス」の売り物だった「過去の名作怪獣が復活」のみならず、「ウルトラの父登場!」「ウルトラ兄弟登場!」「過去の怪獣も登場(既にグドンバードンミクラスは決定)」、つまり「昭和ウルトラシリーズ直接の続編」という売りになってます。
完全に過去の亡霊に取り付かれた作品だと思っても仕方ないですよね、先入観としては。

(更に言うなら、「25年ぶりに地球にウルトラマンがやってきた」という設定にしたせいで、折角M78星雲系のウルトラマンだった「マックス」も、別世界に追いやられることになってしまいました。かわいそうにねぇ)

それが。
意外にも(失礼!)第1回を見たら期待以上だったのですよ。

最初のシーンはもう期待通りでしたが(笑)
ウルトラの父メビウスに地球派遣を告げる(父の声が西岡徳馬さんなのは豪華でしたが)、そのバックに初代はもちろんユリアンまでが登場するサービスカット。
萎え萎えの状態で見進めたのですが、

防衛隊が一人を除いて全滅する。とか、
市井(いちいではない、しせいと読む)の有志が、(メビウスの人間態であるミライとともに)ようちえんの危機(ってウサギなんだけど)を救うために集まる。とか、

怪獣を倒したのはいいけれど、街を破壊からは救えなかったウルトラマンに対して罵倒の声を浴びせる。とか、

なかなかヒットなシーンが多かったのですよ。

後は、現場が頑張っている中で「上」がいらん口出しをしないかどうかが心配。
つまり、もっと過去の作品とリンクさせろという。
いや、ストーリーとして練りこめというのならまだ許すんですけどね。
例えば、今日の放送で気になったことをあげて見ましょうか?


・怪獣の声が、東宝映画の「ガイガン」だった
・飛行機の飛行音が、旧シリーズのものだった(ウルトラホークとかマットアロー)
・飛行機が撃つミサイル(だかバルカンだか)の発射音が、旧シリーズのものだった
・街灯が倒れてくる音が、何故かゴジラの鳴き声だった
・基地の自動ドアの音が、旧シリーズ(ボクの記憶が確かならば科特隊の基地があの音だった)のものだった
・新隊長の名前(サコミズ)は、初代「ウルトラマン」の企画時点における「ハヤタ」の名前(つまりボツになった命名案)


他にもあるかもしれませんけど、最新鋭の画像の中で妙に古臭い音がミスマッチに入ってきますからすぐ分ります。
これまでと違って、飛行機がミニチュア基本になっていて、しかも演出がもろ「ピアノ線ですよー」になってるのも上の指示かもしれません。

こういうのがいらんことなんですよね。
ちょっと前までやってた最新のゴジラシリーズ同様の失敗を繰り返さないで欲しいと思います。
メビウスメビウスとして面白い作品に仕上げろ!と胸を張っててほしいんですよ、えらいさんにはね。

もうしばらく見続けてみようと思います。
後は、過去のウルトラマンとその人間態の扱いがどうなっているかが最大のチェックポイントですね、設定に関しては。
(ストーリーに関しては毎回チェックしますが)

追記

http://lovemst.seesaa.net/
コノミ隊員の公式サイト。
こりゃなかなか・・・!