ヒッティングマーチ

野球の試合で、打者が打席に入ったときに応援団がラッパで演奏している打者別応援歌を、ヒッティングマーチというわけですが。
パリーグの投手には、当然のことながら存在しません(選手別応援歌、というものは、少なくともホークスには存在していて、その投手がマウンドに立つ際に演奏されたりしますが、これがヒッティングマーチとして使用されることは無いようです)。

そこで最近のホークスとタイガースの試合を見ていて、投手のヒッティングマーチに注目してみたところ、どうやら過去の選手のヒッティングマーチを流用しているようです。

1.斉藤和巳:湯上谷
うーむ、湯上谷の背番号が6、和巳が66、という関連でしょうか。しかし打てなさそうだな(苦笑)

2.杉内俊哉:坊西
これも背番号?杉内が47、坊西が46ですもんね。同じ左打者ということもあるのかな?坊西と言えば2000年のホークス優勝の際、負傷した城島に代わって正捕手代理を勤めて活躍し、その後も左の代打の切り札だった選手です。あやかって打つかと思えば、やっぱ打てませんでしたな杉内君(笑)

基本的に、ホークスのヒッティングマーチはオリジナルがほとんどです。
既成楽曲の流用は、元選手会長小川史さんの「It's a small world」(彼の出身が千葉県浦安市であることからだといわれています)、若井基安さんのコンバットマーチくらいのもの。
最近、過去の選手のマーチの流用が数例出てきていますが、ほとんど以前の選手の記憶が薄れてからで、しかも歌詞を変えています。
一番耳にするのが、(関西以西に限るようですが)本間のテーマで、元はバナザードのテーマです。
またマイナーなところでは、昨年戦力外通告になった高橋外野手は畠山準のテーマでした。また広永選手のテーマを使っていた選手もいたようです。
岸川選手のテーマはその後、大越選手に引き継がれましたが、今日代打に立った辻選手のテーマとして使われてましたね。辻テーマはオリジナルがあるので、一時的なお遊びでしょうけど。

時期が近かった例では、島田誠さんが引退した直後に、そのテーマが浜名選手に受け継がれたことがありました。歌詞の「その名は島田誠」という部分だけ変えて。

他には、移籍してきた選手に関して、元の在籍球団時代の応援歌を流用する場合がありました。
ただしこの場合は、そのままの流用ではなく、ホークスの方でもオリジナル楽曲を作っておいて、交互に演奏するスタイルです。
この例は、松永浩美選手(阪神ではなくオリックス時代のテーマ)、ブーマー選手がありました。
オリックスは結構過去の選手の応援歌を流用しますし、特に外人が入るとやたらとブーマーのテーマを使っていた時期があったので、両チームで同じ曲が別の選手のために演奏されるというおかしなことも起こってました。

余談で、この逆の例。ホークスから近鉄に移ったカズ山本選手(近鉄では「山本和範」)。彼の応援歌を、当時の近鉄応援団はそのまま使っていたので、彼の引退試合福岡ドームで行われた際、両軍応援団がいっせいにこの曲を演奏したのでした。この日、14勝負けなしだった篠原に唯一の黒星をつけたプロ最終打席の決勝ホームランは、今でも語り草です。

変わった例では、昨年から移籍してきた大村選手があります。彼の場合も大阪近鉄時代の応援歌とホークスオリジナル応援歌を交互に演奏していますが(関東ではホークス応援歌のみ)、これは大阪近鉄球団が消滅するにあたり、応援団から正式に譲渡されたものだそうです。

明日こそはこれら応援歌が、甲子園に高らかに響きますように!