群青の光と影

メビウス第35話の感想です。
前回のウルトラマンレオ登場に続いてババルウ星人ということで、そっち方面の仕掛けがあるかとも思ったのですが、アストラの名前が語られたのみでした。マニア的にはちょっと残念だけど、ストーリー的には面白かったので問題なし。
今回、フレッツ光のコンテンツが裏設定として存在しているらしいですね。ババルウとヒカリの緒戦のエピソードが描かれているようで、今回のラスト、ヒカリがツルギに復帰する場面の状況説明がわかりにくかったのは残念。それ以外は説明不足に感じる場面はありませんでした。

前回のレオとの繋がりなのか、「ウルトラマンと名乗る」とか「ウルトラマンになる」というキーワードが共通してました。
L77星人、当時の常識ではウルトラマンと呼ばれないはずのレオが「ウルトラマン」と名乗り、実際にウルトラマンと認められるまでのストーリー(の続編)。
そして見た目(青)や過去の行状のため「ウルトラマン=正義の巨人」と認められるには大きな障害があるヒカリが「ウルトラマン」になる、認められるストーリー。

子供たちがよく「大きくなったらウルトラマンになるんだ」なんて夢を語りますけれど(というかここに大きくなってるのにまだウルトラマンになりきれずウルトラマンを目指している男がいますけど)、「ウルトラマンになる」ことは簡単ではないんですよね。
しかし一方で、「ウルトラマンとはM78星雲人で、銀と赤の巨人でなくてはならない」という垣根は取り除かれているわけで、僕らが肌色のままウルトラマンになることも可能なんですよね。

夢があるなぁウルトラマンって。
仮面ライダーにはなれないけど、ウルトラマンは目指していいんですから)

セリザワ前隊長の疑惑を晴らすためにわざと拘束する上層部もGJです。
いつもと逆に、熱くなるミライと冷静(一見)なリュウと言うコントラストも面白かった。
最後のパート、ヒカリがニセツルギと戦うべく変身したシーンではBGMが旧来の「ツルギのテーマ」だったのが芸コマです。
終盤に主人公が変身しないというのは、「ウルトラマンガイア」の「アグル復活」や「ウルトラマンタロウ」での不死身怪獣リンドン戦(トドメはウルトラの父)などで時折見られますが、やはり斬新に感じますね。楽しい。

それにしてもこの世界では青いウルトラマンは初めてなんですね。

長澤まさみ「もったいない、ウルトラマンヒカリを知らないなんて〜」
GUYS総監に
     「相談しよっ!」(爆)

先日来、円谷のスーツアクターのアクションや演技には感動させられてますが、今回の白眉は「侵略者だ、逃げろ」と言われてしまったときのヒカリの「手」の演技。こっちまで心が痛くなるようでした。
細かい演技と言う意味では、今回も事件解決後、コノミちゃんをハグしようとして失敗している不憫なテッペイ(笑)